フィンランド家庭でシナモンプッラ作り その8(番外編) 

2011/05/28
 シナモンプッラをフィンランドの家庭にお邪魔してマダムPと一緒に作った体験記の番外編。

 マダムPには、立ち寄ったスーパーで売られているパンの一部を案内してもらった。

 この中からいくつかを買ってお家で食べさせてもらって、たくさんの種類の微妙に異なるテクスチャーや味わいを実感。

 小麦粉生地、小麦粉にじゃがいもを混ぜこんだ生地、ライ麦は100%から比率はいろいろ。あとは雑穀系を混ぜたもの、乾燥させた薄焼きクネッケ、アレルギーに対応したグルテンフリー生地、冷凍の半焼成品など予想を超えたバラエティの多さに驚いた。

 マダム曰く、朝早すぎて、まだ搬入が十分ではないからこれでも少ないほうだという。このスーパーのパン売り場は、20畳くらいはあったろうか・・・これを書いている現在の頭の中でのイメージなので数値はいい加減。でも日本のスーパーに比べたら、フィンランドのそれは相当なスペースだったことに違いはない。
 maalais viipaleet

 直訳すると、素朴な・スライス

 日本でいう食パンのような存在かな。

 ちょっと背が低いのは、こちらではバター(マーガリン)を塗り、チーズや野菜、ハム等をのせてオープンサンドで食べるからだろう。
 Taika Ruis 100%

 100%ライ麦ロールパン

 Ruisと表示があればライ麦のことだと教えてもらった。

 100%の割にはそれほど重くなさそう。

 ちなみにTaikaを翻訳すると魔法とでるけれど・・・魔法のライ麦・・・ライ麦マジック!?
 つまり健康志向をアピールしているのかな。
leivottu suosikki-reseptilla
auringonkukka-leipå

 黄色い包みにリボンのプリントパッケージがナチュラルなイメージ。

 こういうのにそそられる。

 が、文字も多くて商品名はどれがメインなのか???

 翻訳機にかけたところ、一行目が「あなたのお気に入りのレシピで焼いた」
 二行目が、「ひまわり・パン」となった。

 うーん、やはりこだわりシリーズっぽい。
lapin rieska peruna

ラップランドの平焼きパン・じゃがいも入り

rieskaが平焼きパン、perunaとつけばジャガイモ入りとのこと。

1994年にはじめて北欧で食べてはまったパンがこれ。サーモンやクリームチーズ、ハム、レタス等をくるりと巻いて食べる。手巻き寿司文化の日本人には、とってもツボ! ほんのり甘くほっこりソフトな生地に癒される。

 裏にはこんな風にイラスト入りで食べ方が書いてある。

 お好みのものを巻いたり挟んだり、ランチボックスにもってこい!

 IKEAに冷凍ものが売っているけれど、まだまだ日本では知られていない。

 一時期アメリカ発のラップサンドが注目されたけれど、あれはメキシコのフラワートルティーヤだったっけ、それとも北欧系だった? 全然違う味わいなのになぁ。
lapin rieska ruis

Ruis! ラップランドの平焼きパンのライ麦入り。

 ライ麦入りもあるとは知らなかった。コクがあるのかな。
varras leipå
 串のパン!?

 これは乾燥させたパリパリのパン。
昔はパンを焼くのは年に二度だけだったので、真ん中の穴を竿に通してストーブの上にかけて乾燥させ保存していた。今では穴はその名残というわけ。

 こういう雑穀入りのクネッケ風は、チーズのお供に合うからか、日本でも北欧から多くの種類が輸入されている。まあ、流通しているのは収納や使い勝手の面で長方形ものばかりだけど。
 試食したフィンランドパンは、コクはあるけれど、口当たりがソフトか甘めか、硬いけれど薄いからか軽くもろい食感のパンが多かった印象。

 今度行く機会があれば、もうちょっとゆっくりじっくり味わうために、パン屋さんめぐりなどもしたいな。

by fruitsnoirs | パンとつぶやき 

フィンランド家庭でシナモンプッラ作り その7(番外編) 

2011/05/25
 シナモンプッラをフィンランドの家庭にお邪魔してマダムPと一緒に作った体験記。

 最後にマダムPに、お料理・お菓子作りが好きな方を訪問したときにするお願いをしてみた。

 それは冷蔵庫拝見!

 ・・・ではなくて

 「お菓子の型、道具を拝見させていただけますか!?」
 このときはクリスマスクッキーの型と本をいくつか披露してくださった。

 毎年、いろんな形に抜いてデコレーションするのだそう。

 クリスマス料理&お菓子の本にはあたたかみのある美味しそうな写真がたくさん。

 ああ、もっといろんなフィンランドのお菓子を習ってみたいな。

 焼きあがってまだ温かいシナモンプッラをお土産に包んでくれたマダム、すてきなひとときをどうもありがとう☆

 
 ・・・この後も番外編を予定〜。
by fruitsnoirs | パンとつぶやき 

フィンランド家庭でシナモンプッラ作り その6 

2011/05/24
 シナモンプッラをフィンランドの家庭にお邪魔してマダムPと一緒に作った体験記。

 シナモンプッラ応用編その2は・・・

 フィンランドならではのフルーツをふんだんにのっけて焼いたフルーツパイ☆
 Hedelmät Piirakka とでも表現するのかな。

 この日は日本から来た私のために、なんと3種類ものフルーツを盛り込んでくださった。

 手前の黄色から、庭で収穫したプラムの自家製ジャム、同じく冷凍したラズベリー、森で摘んだリンゴンベリー(こけもも)の自家製コンポートと、いずれも自家製保存食なのがすてき&わくわく☆

 長方形のケーキ型にオーブン紙をした上に、薄く延ばしたプッラ生地をタルトの要領で敷き、ジャムやコンポートを適量入れたら残りの生地で格子状に蓋をする。
 艶出しの卵を塗ってオーブンで焼いてできあがり。


 こうしてみると、やっぱりパイに見える!

 格子柄がレトロでいいな。昔はこの形ばっかりでアップルパイを作っていたから。

 焼きあがりは、カルダモンとフルーツの香りが混ざり合って幸せ〜。

 赤や黄色、フルーツの色彩が添えられるだけで、シナモンプッラとは別の喜びがわきあがる☆☆☆
 アツアツに、ヴァニラソースを添えていただきます♪

 黄色いプラムはジャムなので、甘さもあるから何もつけなくてもOK、、というか甘酸っぱくてこの3種の中では一番好み。

 冷凍ラズベリーは、そのまま焼きこんだだけだと甘みを弱く感じるので、ヴァニラソースをつけて食べるのが向いている。

 リンゴンベリーのコンポートも、やや酸味が勝っているので、ヴァニラソース添えがおいしい☆

 3つのフルーツがそれぞれの味を表現しているし、何といってもヴァニラソースを添えることで、素敵なデザートに変身することに感心した。

 カルダモン入りのプッラは、なんてすばらしい生地なんだろう!

 プッラ作りはこれで終わりだけど、番外編をお楽しみに。
by fruitsnoirs | パンとつぶやき 

フィンランド家庭でシナモンプッラ作り その5 

2011/05/20
 シナモンプッラをフィンランドの家庭にお邪魔してマダムPと一緒に作った体験記。

 生地を3つに分けて、ヴァリエーションを教えてくれたマダムP。

 
 一つ目はもちろん、フィンランド風シナモンロールのコルヴァプースティ

 二つ目は、おばあちゃんの編みこみレーズンプッラ

 そして残りの1/3生地は・・・


 「フルーツパイにしてみましょう!」


 えっ!?

 パイって? 

 フィンランド語でパイはピーラッカ(Piirakka)と呼ぶそう。

 
 ピーラッカ!

 聞いたとたん、ライ麦生地にご飯粥をのっけて舟型に焼いた有名なフィンランド郷土食〜カレリアンピーラッカの名前を思い出した。
 これがカレリアンピーラッカ(カレリアパイ)

karjalanpiirakat

 もともとフィンランド東部カレリア地方のパイで、たいていは、ゆで卵と溶かしバターソースを載せて温めて食べる。

 写真のはヘルシンキ空港のカフェで食べたもの。
 切ってみると中からご飯の粒粒が出てくる。

 薄いライ麦生地に包んであって、バターご飯のオムライスのような優しい味〜♪ この感じ、結構好きかも。
 パイというと、日本人は、バターが溶けて何層にもなったサクサクの生地のことを指すけれど、フィンランドではどうやらお皿のように生地に具をのせたスタイル(形式)をピーラッカ(パイ)と呼ぶようだ。 

 そんな会話をしているうちに、マダムPは、カレリアンピーラッカを作るときに使う麺棒を見せてくれた。

 左が一般的な麺棒で、右の日本がカレリアンピーラッカ用。

 ???
 とうもろこしのような、糸巻きのような、真ん中が太くて先が細くなっている麺棒は、どうやって使うのだろう!?

 道具の謎が知りたくて、カレリアンピーラッカも作りたくなってきた。うずうず・・・今回は時間がなくてかなわなかったけれど。

 さてさて、応用その2の「フルーツパイ」は次回のお楽しみに〜。

 ひっぱりすぎてごめんなさい。
by fruitsnoirs | パンとつぶやき 

フィンランド家庭でシナモンプッラ作り その4 

2011/05/19
 シナモンプッラをフィンランドの家庭にお邪魔してマダムPと一緒に作った体験記。

 マダムPは生地を3つに分けて、シナモンプッラの後に2つのヴァリエーションを教えてくれた。

 この生地は、具や形を変えることでいろいろな味の変化が楽しめるそうだ。
 応用その1

 レーズンを生地に混ぜ込んでから、四等分する。

 それぞれを棒状に長くのばしたら、頭を十字にくっつける。

 さて、何がはじまるのかな!?
 あまりに手の動きが早くて途中経過撮れず!

 あっという間に四つ網みのできあがり。
 そして焼き上がり☆



 編みこみってなんとなく清楚な雰囲気。

 マダムPによれば、これはオールドスタイルで、彼女のおばあちゃんが作っていたそう。なるほど、フィンランドでも編みこみは伝統的な形というわけね。
 スーパーで売られていた編みこみパンの名前も・・・

isoäidin pitko

試しに翻訳機にかけると「おばあちゃんPitko」となった。

 ふふっ、かわいい。

 
 さて、応用その2は次回に〜。
by fruitsnoirs | パンとつぶやき 

フィンランド家庭でシナモンプッラ作り その3 

2011/05/18
 シナモンプッラをフィンランドの家庭にお邪魔してマダムPと一緒に作った体験記。フィンランドのパンを色々味わっているうちに、石窯の中では一次発酵が進んでいた。

 その生地を台にひっくり返し、成形するのかと思ったら・・・

 えっ、小麦粉を足しながら捏ねはじめてる!?

 かたさ調整のためなのか、何なのかよくわからなかったけれど、小麦粉のレシピがアバウトなのはこういうことなのかしら。水分量で調整をする日本とは考え方が逆!?
 ほどよいかたさにまとまったら、麺棒で長方形にのばす。

 思っていたよりかなり薄く、3mmくらいだろうか。

 カルダモンの黒い粒粒がよく見える。

 その表面にバターをプラスチックのバターナイフで生地を傷つけないよう薄く塗る。
 さらにグラニュー糖、シナモンパウダーをまんべんなく振る。この加減は好みかしら〜。
 手前からくるくる巻いてロール棒状にする。

 端っこを剥がれないようにぴったりくっつけたら、ナイフで台形(ハの字型)にカットする。
 幅の狭いほうを上にして富士山みたいに立てたら、頂上に両手の一さし指を一文字に渡して、ぐぐっと下に押さえつける。

 すると、渦巻きが耳の形に見えてくる!

 この作業、面白ーーーい。

 力の入れ方次第で、耳の形が違ってくる。もちろん同じように出来たほうがいいけれど、いくつかは個性的な耳ができちゃう。(笑)
 耳・耳・耳・・・。

 このシナモンプッラの別名コルヴァプースティは両耳ピンタっていう意味なんだとか。

 このまま数十分、膨らむまで待つ。

 そうしたら、艶出しの溶き卵を刷毛で塗り、パールシュガーをふりかけてオーブンへ。

 
 オーブンに入れ10分ちょいで、ほど良い焼き色の耳・・・いえ、シナモンプッラの出来上がり☆☆☆

 角のような耳の真ん中、その右はでっぱっていない。

 この違いって、耳を作るときの指の微妙な力加減なのかな〜。


 次回は同じ生地で作った、もう二種類のプッラを紹介しましょう。

by fruitsnoirs | パンとつぶやき 

フィンランド家庭でシナモンプッラ作り その2 

2011/05/17
 シナモンプッラをフィンランドの家庭にお邪魔してマダムPと一緒に作った体験記。一次発酵させるのに生地を予熱の薪窯に入れたところまでが前回。

 発酵の待ち時間、マダムPはスーパーで説明しながら選んだフィンランドのパンを色々試食させてくださった。フィンランドには、伝統的なライ麦パンのほか、小麦のパン、北極圏に住むサーメ人の薄くて平たいパン、ふんわりソフトなものから保存のきくクネッケのような乾燥パンまで、粉の違い、スパイス入り、プッラのようなおやつ風、イタリア風フォカッチャなど外国文化のパン、グルテンフリーなど思った以上にバラエティに富んだパンが売られている。

 テーブルに着くときはキャンドルをともして。

 バター、きゅうり、ハム、サラミなど思い思いの具をのせていただきます☆

 そのまま食べたときと、バターや具を載せたときとで表情ががらりと変わったり、フランスともドイツともイタリアとも違う、ここにしかない粉食文化の香りを感じた。面白い!

 そして伝統的なパンは、オリーブオイルなど液体を浸すよりも、バターやクリーム、チーズなど乳製品をのっけたり包んだりするのにちょうど良い形とテクスチャーなのだわ。
 そうこう味わっているうちに、石窯の中では、こんなに生地が成長していた。

 この続きは次回に!
by fruitsnoirs | パンとつぶやき 

フィンランド家庭でシナモンプッラ作りその1 

2011/05/16
 なんだかシナモンプッラblogになりつつあるこの頃〜。

 この際、昨年フィンランド家庭にお邪魔して、そこのお母さんに習ってきた様子を公開しましょう☆

 ちょっと日本のパン作りをかじった身には、あっと驚くやり方がところどころに・・・。

 世界は広い。

 ところ変わればパンもパン作りも様々なのだ!
シナモンプッラ(コルヴァプースティ)の材料♪

左から時計回りに
小麦粉(ケーキ用?)
ミルク
小麦粉(プッラ用)
グラニュー糖
バター
シナモン
カルダモン
生イースト

こんな風に1回分ずつキューブ状でスーパーで売られているのがうらやましい〜。
小麦粉(プッラ用)の袋には、コルヴァプースティの作り方が載っている。

面白いのは液体だけでなく、小麦粉も砂糖もg(重量)単位ではなく、dl(デシリットル)単位なこと。

しかも小麦粉の量が13〜15dlとアバウト。これではベーカーズパーセントが使えない(汗)!?


イーストに、砂糖、卵、塩、カルダモン、温めた牛乳を入れホイッパーでかき混ぜる。

黒い粒粒がカルダモン。粗びき。
小麦粉を少しずつ入れて、ハンドミキサーで混ぜる。

ハンドミキサーを大胆に使うなど、パンというよりお菓子作りに近い感覚〜!!
ある程度混ざったら溶かしバターを加えさらにハンドミキサーにかける。


・・・やはり、ケーキ作りを見ているようだわ。
ホットケーキ種より、ややまとまりはある、でもパンにしてはかなりゆるめの生地。

こんなんで成形できるのかしら???
ふきんをかけて、まだぬくもりのある石窯の中で一次発酵。

こちらの家庭にはキッチン・ダイニングに石窯があり、前日に使っていたため、その予熱で発酵をとることに。

室内に石窯(薪)があるなんて羨ましい〜☆
調理できると同時にお部屋も暖まる、寒さの厳しい北欧ならではの工夫でしょうね。

さて、この続きは次回に!
by fruitsnoirs | パンとつぶやき 

フィンランド風シナモンプッラの限定通販が! 

2011/05/14
 不思議なもので、
騒いでいたコルヴァプースティ(またはシナモンプッラ、シナモンロール)の記事をupしていたら、
しかも大好きなアルザスのお菓子クグロフとのセットだなんて〜♪

 何か赤い糸ってあるのかな〜。

 最近よく耳にするつながり、つながる。

 思い続ければ気持ちはつながる。

 些細なことだけど、うれしいものです。
by fruitsnoirs | パンとつぶやき 

作ったシナモンプッラの断面は 

2011/05/12
 買ったものと比べてみたくなって、ナイフでカットしてみた。手でちぎって食べるのが好きなので普段はやらない作業だけど。

 それがやってみるとこんなに違っているとは!

 はい、勉強になります。

 シナモン控えめにしているのがわかる(笑)。

 このシナモンパウダーは、スリランカ産の香りが甘くやわらかいタイプ。スリランカ産はスティックでは見かけるけれど、日本で売られているパウダーは大抵が中国およびベトナム産系のカシアと呼ばれるスパイシーなタイプ。(スティックだと巻きの一枚が八橋のように厚いので見分けがつく) 

 なのでもうちょい振っても大丈夫だったかな。要はカルダモン>シナモンにしたかったので〜。味の狙いはばっちりだったけれど☆
by fruitsnoirs | 作ってみました! 
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