さよならルコント 

2010/09/28
9月26日、フランス菓子の老舗「ルコント」が閉店。

はじめて本格的なフランス菓子を日本に伝えた、広めたとされるルコント。
何をかくそう私も学生時代、圧倒的なスタイルの違いに衝撃を受け、通い、食べ
フランス菓子についてたくさんのことを学びました。
シブースト、マルジョレーヌ、サンマルク、シャルロット・ポワール、ボストック、フラン・・・
何を食べてもはじめての香り、形、味に目を丸めながらの日々・・・
マカロンの鮮やかな色彩と味のギャップは今でも忘れられません。

その頃からその世界を確かめに行きたくなって、
私のヨーロッパお菓子巡礼の旅が始まったのです。

その後、ルコント出身の職人が次々独立し、パティシエブームとなって、
新しいフランス菓子のスタイルが注目されるようにると、
人は新しい味を求めてしまうのか、私が東京を離れている間にすっかり状況は変化していました。

大胆なラムレーズンの香りに魅せられたショコラティーヌや
チョコレートがけのさっくりメレンゲで包み、
シュワっととろけるリキュールクリームにうっとりしたコアントロートリュフが製造打ち切りとなっていてショック・・・
それに昔食べたものが違う印象だったらいやだなと、足が遠のいてしまいました。

でももう食べるチャンスは来ないと知り、複雑な気持ちで店に向かいました。

多くの種類ある中、昔からの定番を2個、それにクロワッサンを買って帰りました。

ルコントのクロワッサン
発酵バターが甘く香る、表面サックリ、でも噛むとふわっとジューシー。
層と気泡の混ざった生地からバターのジュースが細かく口中にしみわたる☆
これ、これ!旨く焼けたお肉のよう。

最後に食べられてよかった。

余談〜
馬蹄形のクロワッサンはパリではマーガリン使用の形なのだけれど、
ムッシュ・ルコントの時代はマーガリン使用なんてなかったのかな?
by fruitsnoirs | お菓子とつぶやき 
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