レコールバンタン

バスク地方・小さな村の石窯 

2009/06/09
 そういえば、2年前に訪ねたスペインバスクの山間の村で、パン窯を借りて調理した鍋ものを持ちかえるところだった女性にばったり会ったっけ。中身を見せてもらったらリンゴがゴロゴロ…いい色に焼けたデザートでした。

 のどかな暮らしはまだ残っていたんだなぁ…。
 あのときはパン焼き石窯があるこの村を現地で知って急遽予定変更。車を走らせたどり着いたそこには大きなカセリオ(バスクの伝統的家屋)と、古ぼけた薄暗い石窯の小屋がありました。ところが中を覗くと使っている気配はなくて…。

 えっ、もう10年も前に電気オーブンに変えたって!?
駅前
大きなカセリオと手前の煙突のあるのが石窯小屋
 カセリオから出てきたご主人は、併設のパン博物館を見せてくれた後で、1700年代に造られた石窯を今は展示用だと説明してくれました。(なんだかこのあたり、個人宅の博物館が多くて不思議…)

 薪を燃やしたりかき出したりの石窯を操るのはやはり面倒なこと…ですものね。スイッチON/OFFの近代的なオーブンで焼いた大きな田舎風のパンがたくさん並んでいました。ご夫婦二人で切り盛りするこのカセリオには、次々村の人がパンを求めて入ってきます。でもパナデリア(パン屋)ではないってどういうこと???

 スペイン語とバスク語しかわからないご夫婦に身振り手振りで聞くも、とうとう謎のまま。でも小さめのパンをひとつ買うことができました。1ユーロ、PAN DE CASERIO カセリオのパン…と、まんまの名前。この小麦粉のシンプルなパン、スペインで食べたパンの中で一番旨味がのっていたなぁ。
石窯小屋をバックに、後を引いて止まらなかったパン・デ・カセリオ。
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