レコールバンタン

ショコラにあう日本茶は? 

2009/02/22
 日本茶にはまっている友人に連れて行ってもらった表参道・茶茶の間。
 恥ずかしながら私ったら日本茶をほとんど飲まない。あの青っぽいタンニンにそれほどピンとこないのか、家では専らコーヒーかハーブティーの生活なのだ。

 だから茶茶の間の分厚く立派なメニューを見ても、説明より先に値段ばかりが目に入ってトンチンカン〜。これって…レストランで素人が見るワインリストと同じ状況じゃない!? (←それよりずっと親切なリストだけど)

 迷いに迷っている私を見て、何度も足を運んでいる友人が、いつも気分で適当に選んでもらっているからと一言、それで私のオーダーは決まった。

 「あのぅ〜、ショコラにあう日本茶なんてありますか?」

 すると日本茶ソムリエさんは間髪入れず

 「はい、ありますよ。リストにはのっていなのもので、1150円ですがいかがでしょう? ショコラお持ちでしたら試してみてもいいですよ。」

 えっ、あるの!? すごい、それいきましょうよ! 偶然バッグにショコラもあったのでマリアージュもできる〜♪ 謎謎だらけだった頭はすっかりお楽しみモードに切り替わっていた。

 はじめの一杯は、ぬるめの温度で甘味を引き出した旨うまの雫…。
最初は蓋のない急須(というのか?)で香りを楽しみながらちびちび…。偶然持ち合わせていたショコラはボナのドミノ。
 うーん、まるみのある口当たり、少し枯れた黄の水色に馴染んだタンニンは、まるで熟成したボルドー赤ワインのように複雑でエレガント。ショコラを少し口の中で溶かすと、その酸味がまた違った楽しみをもたらしてくれる。これをガナッシュにしたら、どこまで表現できるだろうか…。一体このお茶の正体は? 

 「内緒です。」

 お茶ソムリエ氏は、ショコラに合うお茶をテーマにいくつものお茶をテイスティングし、これならいけると、やっと見つけたこのお茶を秘密にしておきたかったみたい。でも私の呟きが彼を唸らせてしまったようで半分だけ正体を明かしてくれた。熟成したボルドーワイン同様、上質な日本茶も上手に何年も保存しておくと、こんなに深い味わいに熟成するのだそう。日本茶は形式上賞味期限を記さないといけないから、古いものは価値がないと思いこまれているけれどそんなことはないことの証明である。

 食べ物ってジャンルは違っていても何かどこかでつながっているから面白い。ひょっとしたらカカオだって上手に何年も熟成させたら…? あっ、やばいやばい。でもそんなことやっている人、ひょっとしてもういるかもしれないな。
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