レコールバンタン

クリスマスのひとがたパンコレクション〜続・日本編 

2008/12/25
 八ヶ岳からの帰り道、数年ぶりに立ち寄った甲府のドイツパン職人工房ヴァルト。以前は商店街に面した小さなお店だったのが、移転してカフェも併設したと聞いたので、ランチ目当てで訪ねてみた。ここヴァルトでは、ドイツ風丸パンにクリームチーズと玉ねぎスライスとトマトを挟んだだけの潔いサンドイッチが絶品で何度も唸らされた。昼過ぎには間違いなく売りきれてしまうので、わざわざ電話予約をしてかけつけたものだ。

 近頃は時間的に甲府に立ち寄る余裕がなかったのだけど、ヴェックマンへの下心が自分をどうにか動かしたのだと思う。(でも今回は下調べもなにもしないで伺ったのよ〜。)

 バス通りから一歩奥まった住宅街に、ドイツ国旗はためくナチュラルで落ちついた雰囲気の一軒屋。真っ赤な星のオーナメントにシュトレン、ライ麦パン、自然素材が並ぶ店内をきょろきょろしていると、奥から渡辺シェフが出てきてくださった。

 「お久しぶりです!」

 互いに挨拶しあうと、あれこれ話しが始まってしまった。ご無沙汰している間、自家製天然酵母を起こして新しいパン造りに取り組んだり、ホットサンドが登場していたりと進化がちらほら…。そこでピピッ…質問してみた。

 「先月ドイツでいっぱい見かけた人がたパンは作っていないのですか?」

 すると、

 「ヴェックマンでしょ? この時期の週末だけ出してますよ。いろんなポーズ作っておくと結構受けるんですよね。」

 「えっー、じゃあ一昨日はあったのね!? ショック〜。」(→月曜だったので)

 「明日23日は作りますよ。」

 「えっー!? それじゃあのぅ…送ってくださることはできますか? 他のパンも適当に同梱して。」

 「いいですよ。じゃあ、ドイツで新年を祝う大きなブレツェルも入れましょう。大晦日にパン屋で買ってきておいて、元旦にみんなで分けて食べるブレツェルがあるんですよ。あちらでは天板いっぱいいっぱいの大きさに二人ががりで成形して焼くのだけど、ドイツ人は平気で食べてしまいますからね〜。」

 わぉ、なんてラッキー! ヴェックマンのポーズもさる事ながら、新年のブレツェルにわくわく。ドイツにはガレット・デ・ロワはないけれど、年越しそばはないけれど、ブレツェルで新年おめでとうするわけね♪
 そして届いたヴァルトセット。掌サイズのヴェックマンが4体とノイヤーレブレツェルNeujahrsbrezel!

 甘い生地を想像していたけれど、今回のは卵もミルクも不使用で、バターの代わりにオリーブオイルを練りこんだ、ちょっとばかりストイックなヴェックマン&ノイヤーレブレツェル。そのかわりお目目やボタンはチョコチップでホッとした。

 ノイヤーレブレツェルの模様、麦穂や編みこみが施されているのはガレット・デ・ロワ同様、五穀豊穣を願うしるしかな。クリスマスも過ぎて、お正月モードになっちゃった町にも、このブレツェルは似合いそう。渡辺シェフに感謝♪
薫々堂さんに作っていただいたハートのヴェックマンを再登場させて!(食べるのが勿体無くて乾燥させてます)
ヴァルトのヴェックマン2体と引換えに友人からいただいたルノートルの‘ニコラ’。端っこがチョコがけされた軽いブリオッシュ。今のところ人がたパンはフランス系チェーン店ががんばって売っているのね。来年はリテイルベーカリーにも楽しませてもらいたいなぁ。………ブリオッシュ愛好クラブ内ヴェックマンクラブより。
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