「実際にお店を始めてみると、このあたりは都心に近いので、オフィスや会社関係の法人需要もあり、自分の思っていた以上にご利用していただいています。もちろんご近所の方にもたくさん来ていただいて、うれしい限りです。今後のお店作りとしては、知名度を上げて、法人需要や、ギフト等に使われても恥ずかしくないような品物を揃えて展開していきたいなという気持ちがあります」

「今、いろいろな方が独立してお店を出されています。お店に行ってみると、立派なお店で商品もすごくおいしい。『すごいなー』とびっくりすることが多いです。いつかこの周辺にもケーキ屋さんができるかもしれませんし、そういった中で勝ち残っていくためには、販売や接客といった部分を大事にして、特にマニュアルとかはないんですが、スタッフ全員、私を含めて、目的を持って買いに来て下さったお客様に喜んで帰っていただくということを心がけていきたいと思っています」

「商品については、どこのお店も一緒だと思うんですが、食べておいしい物を、見かけだけではなく食べておいしい物を作っていきたいと思っています。今は焼菓子、生菓子を中心に提供していますが、今後はチョコレート、コンフィズリー、パンなども展開していきたいです。できる限りのことをチャレンジして、お客様に足を運んでいただけるお店にしていきたいという気持ちは、常に忘れないようにしたいと思っています」

「自分もまだ店を始めて3年目、そういった意味でまだまだメッセージとか、こうした方がいい、ああした方がいいと言える身分ではないんですが、当初、僕はケーキ屋を何気ない気持ちで始めたんですが、実際の仕事というのは、毎日毎日単純作業の繰り返しになってきます。若い頃は特にそうなんですが、毎日が単純作業の繰り返しになってくると、やはりいやになったり、つまらなくなったり、やめたくなったりということはあるかと思います。僕も実際やめてしまったこともあるんですが、その気持ちをどうコントロールするかがポイントになってくると思うんです。自分の気持ちをコントロールするためには、ある程度目標や夢みたいなものを持つことが必要になってくると思います。お店をやりたいとか、シェフになりたいとか、家を買いたいとか、金持ちになりたいとか、人それぞれあると思うんですが、そういう目標、目的、夢を持つということによって、『それじゃ今何をやってけばいいの？』というところから始まっていくと思うんです」